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炭火焼・湯浅

JR田町駅。駅前の喧騒を抜けて慶応通りの曲がり角からふと右の路地に目を向けると、風情漂う石畳を提灯が照らしている。足を運び角を曲がると、そこは旅館街に迷い込んでしまったかのようかのような情緒に溢れた路地裏。『炭火焼 湯浅』-趣あるのれんをはためかせるこの店は「”炭火焼”と銘うちながらも鮮魚が旨い店」として知られ、平日の夜でも会社帰りの男女の談笑が聞こえてくる。 「自分が納得した新鮮な食材しか使わない」-5年前から神津島の漁師と直取引をしている湯浅の大将に、そのこだわりを聞いた。

はじめての訪問で、5.5kgのタイを釣って

神津島と取引するようになったのは、釣りがきっかけですね。
もともと釣り好きで、毎週日曜日に女房と一緒に釣りに行って、自分で獲った魚をお店で出していたんです。
それで5年前に神津島に行ったんですが、はじめての訪問で女房がこんな大きなね、5.5kgもあるタイを釣ったんです。それから気に入っちゃって、毎年2回は神津島を訪れていますね。話が合うものだから、漁師さんたちとも仲良くなって。最初はキンメダイをお店で出すようになって、評判が良かったので他の魚も取引するようになりました。


市場ではお目にかかれない魚に腕がなる

神津島の魚の何がいいかというと、まず鮮度。
直取引ができるから、築地より1日早く届くんですよ。
魚の中には何日か置いたほうが脂がのっておいしくなるものもあるけど、鮮度がいいうちに食べてもらいたいものもたくさんあるんですね。「こんなところのこんな魚が、こんなに美味しかったの?」ってびっくりすることも。そういう魚をお客様に提供できるのは嬉しいです。


いかにも人の良さそうな柔和な笑顔を浮かべながらも、料理へのこだわりは並々ならないものがある大将

そして、種類の豊富さ。築地では売っていない魚が送られてきます。 漁師さんたちは、前日に何を送ってくれるかFAXしてくれます。いじったことがない魚もあって、どう料理しようか、腕がなりますね。 お品書きに「神津島盛り」ってあるでしょ。姿造りと刺身で6種類、その日の水揚げによって提供する魚が変わるんですが、これが一番のウリ。常連さんは「今日はどんな魚が出るかな」と楽しみにしてくれているようです。魚の種類を書いた紙を添えて出すと、喜ばれますね。



のれんをくぐると、明るい声で迎えてくれる元気な女将

島おこしの気概を持って

私ね、嘘つきなんですよ。お品書きに「3品盛り」って書いてあるけど、お客さんが5人だと5品盛りにしちゃう。全員にちゃんと、全部の種類を味わってほしいから。美味しく楽しい時間を過ごしてもらうことを一番に考えています。
魚ばかりだと飽きてしまう人もいるから、山の幸も採り入れてね。2004年の新潟中越地震で被災した山古志村を訪問して、復興支援の意味もこめて取引するようになりました。生産地を訪れて、生産者の顔がわかっていることって重要なんですよ。いいものを出したいから、だめなものはハッキリ指摘します。そういう関係が築けるのはありがたいところですね。神津島の海の幸と、山古志の山の幸をこの店でコラボして、お客様に味わっていただく。島おこし、地域おこしの気概を持ってやっていきたいですね。

炭火焼 湯浅

03-5445-1351
東京港区芝5-20-20 平日:11時半~13時半/17時~23時
土祝:16時~23時
日曜定休
http://www.siba-yuasa.com

神津島盛り
1,580円
海鮮握り寿司8巻 
1,260円
刺身
キンメダイ造り 1,050円
とびうお、イサキ、メイチダイ、ブダイ 630円
かんぱち、スマ、アカゼ 750円
塩焼き
イサキ
宴会
2,625円~

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