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一本釣り漁

神津島を代表する一本釣り漁。メダイやムツも捕れますが、島の主流はキンメダイで、神津島の漁獲高の6割ほどを占めています。
漁場は港から3~4時間。錘をつけた長糸をキンメダイの棲息する深海400mまで下ろし、自動リールで一気に引き揚げます。道具として使うのは、50本の餌イカ短冊を付けた一本の長い幹縄。海の底から次々と真っ赤なキンメダイが揚がってくる光景は圧巻です。
キンメダイは夜から朝にかけて餌を求めて浅いところに移動するため、漁のタイミングも夜から朝にかけて。神津島では、資源管理のため夜釣りを禁止しています。
潮の流れや天候からキンメダイの漁場を読み、ぴったりの地点に糸を垂らす。機械の助けを借りながらも、最後にモノを言うのは勘と経験。漁師の腕の見せ所!

季節:
通年
捕れる魚:
キンメダイ、メダイ、ムツ

ある夏の一日

深夜1時半 出航
人々がすやすや眠る真夜中、海の猛者たちはひっそり港を出発します。
航海を助けてくれるのは、GPSプロッター。地図上に自船の位置と、航路の軌跡を表示してくれます。これを元に自分のポイントを目指します。但し、キンメダイは潮の流れによって居場所が変わってしまうので、先週いたところに今週もたくさんいるとは限りません。超音波で海中の魚群の遊泳状況や深度を教えてくれる魚群探知機の助けを借りながら、より魚が密集しているところを探します。

波に乗り、夜風を切って進む船。
空を仰ぐと、雲間を虹色に染めて駆け抜ける月の影絵芝居が見られます。


ポイントにつくまでの間に、餌を準備。
神津島のキンメ漁の餌は、イカを短冊状にカットしたものを一つひとつ針につけて作ります。
サンマを使うと釣れすぎてしまうので、禁止されています。

夜明け4時 漁開始

西の空に月が傾き、東の海から朝陽が昇る頃、いよいよ漁が始まります。
深海300mへと降りていく、錘をつけた釣り糸。魚が餌に食いつくと錘が外れ、引き揚げやすくなります。糸をおろして30分ほど待った後、引き揚げを開始。深くおろしているので、自動リールでも30分かかります。

海の底から、宝石のように赤く艶めいたキンメダイがぞくぞくとあがってきます。


釣れたらすぐ、魚から針を外し、海水氷の中へ。
鮮度を保持するために、すばやく処理します。


港に帰るまでの間に、道具の整理。釣り糸をしっかりと巻いていきます。


すっかり夜が明けた明るい港へ到着。これから水揚げ作業が待っています。


活気ある市場。神津島では、漁協職員だけでなく、漁師も市場や競りを手伝います。
傷がついているものを外し、大きさごとに選り分けていきます。そうして仲介に買われ築地等の市場に出荷されるのを見守ったら、ようやく終了。船をいつもの場所に戻し、漁師は家に帰ります。


今日も大漁!

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